diff --git a/weekly/2015-03-06.md b/weekly/2015-03-06.md new file mode 100644 index 0000000..8850695 --- /dev/null +++ b/weekly/2015-03-06.md @@ -0,0 +1,135 @@ +# io.js ウィークリーアップデート 2015/03/06 + +1.5.0 リリース, Tessel2 のネイティブサポート, PayPal や Walmart によるサポート 他 + +--- + + + +# io.js 1.5.0 リリース + + + +3月6日に [@rvagg](https://github.com/rvagg) は io.js [**v1.5.0**](https://iojs.org/dist/latest/) をリリースしました。完全なチェンジログは [GitHub](https://github.com/iojs/io.js/blob/v1.x/CHANGELOG.md) で確認できます。 + + + +### 主な変更点 + + + +* **buffer**: `Array#indefOf()` からモデル化した `Buffer#indefOf()` メソッドが追加されました。これは String と Buffer と Number を受け入れます。文字列は UTF8 として解釈されます。(Trevor Norris) [#561](https://github.com/iojs/io.js/pull/561) +* **fs**: `'fs'` のメソッドの `options` オブジェクトのプロパティは、`hasOwnProperty()` によるチェックすることはなくなりました。これにより、 `options` オブジェクトのプロトタイププロパティが適用されることを可能にしました。(Jonathan Ong) [#635](https://github.com/iojs/io.js/pull/635) +* **tls**: TLS のメモリリークのようなものが PayPal によって報告されました。最近変更された **stream_wrap** にこの原因が見られます。最初の修正は [#1078](https://github.com/iojs/io.js/pull/1078) ですが、[#1075](https://github.com/iojs/io.js/issues/1075) にて現在も修正中です。(Fedor Indutny) +* **npm**: npm のバージョンを 2.7.0 にアップグレードしました。semver-major にされている可能性が semver-minor である理由など、詳細については [npm CHANGELOG.md](https://github.com/npm/npm/blob/master/CHANGELOG.md#v270-2015-02-26) を参照してください。 +* **TC**: Colin Ihrig (@cjihrig) がミーティングを減らし、よりコーディングに時間をあてるため TC を辞任しました。 + + + +### 既知の問題 + + + +* TLS に関連するメモリリークがあります。詳細は [#1075](https://github.com/iojs/io.js/issues/1075)。 +* Windows はまだいくつかのマイナーなテストの失敗が報告されており、我々は優先的にこれら全ての対処を続けています。詳細は [#1005](https://github.com/iojs/io.js/issues/1005)。 +* REPL 内のサロゲートペアがターミナルをフリーズさせることが可能です。[#690](https://github.com/iojs/io.js/issues/690) +* 静的ライブラリとして io.js をビルドすることができません。[#686](https://github.com/iojs/io.js/issues/686) +* child_process から生成された際の `process.send()` は[ドキュメントに記述されている](https://iojs.org/api/child_process.html#child_process_child_send_message_sendhandle)通り、本来は同期的に実行されるはずですが、1.0.2 によって発生した不具合により非同期的に呼び出されてしまうようになりました。詳細は [#760](https://github.com/iojs/io.js/issues/760) そして issue [#774](https://github.com/iojs/io.js/issues/774) で修正中です。 + + + +# コミュニティアップデート + + + +* io.js と最新の node.js は [FREAK Attack脆弱性](https://freakattack.com/) の[**影響を受けません**](https://strongloop.com/strongblog/are-node-and-io-js-affected-by-the-freak-attack-openssl-vulnerability/) 。もちろん、 あなたはio.js か最新の node.js を使っていますよね? + + + +* Walmart は io.js をビルドする Jenkins(CIシステム) のマシンを提供し始めました。@iojs/build チームは nodejs.org から取得することができるような SunOS のバイナリの作成に取り組んでいます。より成果を出すためには V8 の修正([iojs/io.js#1079](https://github.com/iojs/io.js/pull/1079))が先に取り込まれる必要があります。 +* 我々は io.js をビルドするためのハードウェア及び関連技術、サポート、エンジニアリングに貢献している以下の企業に感謝したいと思います: + * **Digital Ocean** (mainly Linux) + * **Rackspace** (mainly Windows) + * **Voxer** (OS X and FreeBSD) + * **NodeSource** (ARMv6 & ARMv7) + * **Linaro** (ARMv8) + * **Walmart** (SmartOS / Solaris) +* io.js コミュニティはそのコンテンツを全て国際化する仕事に励んできました。[iojs.org](http://iojs.org) と i18n のコミュニティサイトには20を超える言語が公開されています。更に、i18n のリンクは ([iojs/website#258](https://github.com/iojs/website/pull/258)) でウェブサイトの下部に簡単に追加することができます。あなたの言語が欠落していませんか?[追加の手助けをしてください!](https://github.com/iojs/website/blob/master/TRANSLATION.md) +* 翻訳といえば、[io.js ロードマッププレゼンテーション](http://roadmap.iojs.org/)も更新され、他の言語バージョンのリンクを追加しています。 + + + +* **PayPal** が実験的に [Kappa](https://www.npmjs.com/package/kappa) を io.js と node.js v0.12 と node.js v0.10 で比較をしたそうです。PayPal は TLS のメモリリークのようなものを特定しました。最初の修正は [#1078](https://github.com/iojs/io.js/pull/1078) ですが、[#1075](https://github.com/iojs/io.js/issues/1075) にて現在も修正中です。 + + + +* [**NodeSource**](http://nodesource.com) は io.js の [Linux binary](https://nodesource.com/blog/nodejs-v012-iojs-and-the-nodesource-linux-repositories) を Ubuntu/Debian や RHEL/Fedora のディストリビューションのパッケージとして提供を開始しました。 +* 1月と2月に io.js の [Docker build](https://registry.hub.docker.com/u/library/iojs/) は13の新しい[公式 Docker リポジトリ](http://blog.docker.com/2015/03/thirteen-new-official-repositories-added-in-january-and-february/) に追加されました。 + + + +* NodeBots と IoT に関わる人々は [**Tessel2**](http://blog.technical.io/post/112787427217/tessel-2-new-hardware-for-the-tessel-ecosystem) が [io.js がネイティブになった](http://blog.technical.io/post/112888410737/moving-faster-with-io-js)ことを聞いて幸せでしょう。 +* [**@maxbeatty**](https://twitter.com/maxbeatty) は新しいバージョンの [jsperf.com](http://jsperf.com/) のバックエンドを開発しています。jsperfのバックエンドは io.js 上で動作します。完全に[オープンソース](https://github.com/jsperf/jsperf.com)です。コントリビュート歓迎です! + + + +* [@eranhammer](https://twitter.com/eranhammer) は [The Node Version Dilemma](http://hueniverse.com/2015/03/02/the-node-version-dilemma/) というブログ記事を書きました。これは様々な node.js と io.js のバージョンについて議論されており、これらを使うときにどれを使うべきかを提案しています。 + + + +# io.js のサポートが追加されたもの + + + +* **[scrypt](https://npmjs.com/scrypt)** は io.js のサポートをはじめました。詳しくは [GitHub issue](https://github.com/barrysteyn/node-scrypt/issues/39) にて。 +* **[proxyquire](https://github.com/thlorenz/proxyquire)** は v1.3.2 で io.js のサポートを追加しました。